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はじめまして、シャケルです

はじめまして、シャケルと申します。このWebサイト「Caravan City」管理人と、アラビア語講座の講師を担当しています。サウジアラビア出身で日本に来て10年になります。

このブログで、日本の東京に住んで感じたことや母国サウジアラビアのこと、アラビア語のことなどを綴っていきたいと思います。

 

自己紹介

私の名前は、シャケル。友達にシャックと呼ばれています。

出身はサウジの首都リヤドです

 

Youは何しに・・?

日本に来たのは、約10年前です。サウジアラビア国の奨学金プログラムがきっかけです。奨学金プログラムではアメリカに行く学生が多いのですが、アジア向けのプログラムがあり中国、韓国、日本から選ぶことができます。日本のことはほとんど知らず、アニメ、テクノロジーという印象でした。日本を選んだ理由は言葉が「ひらがな」しかなくて簡単そうだと思ったからです。 

 

小さいころ、アニメの「キャプテン翼」などをみると、物語の最後に「つづく」と表示されます。これは、「おわり」という意味だと思っていました。そのほかにもゲーム・プレイステーションでウイニングイレブンの日本語版で遊んでいたとき、サッカーの選手の名前はカタカナでした。ロナウドは四角の「ロ」。ひらがなやカタカナの表記はやさしいので、日本語を学ぶのは簡単そうだな思っていました。

 

奨学金で日本で学ぶことが決まったとき、初めて日本に到着しました。空港にも東京にも、たくさんの漢字がありました。衝撃でした。やられた...!!!と思いました(笑)。でも、来てしまったからしょうがない。たくさん勉強しました

 

 

日本語のこと

日本語学校で学びはじめてから半年くらいたった時のこと。サイゼリヤに行きました。サウジアラビア人にはサイゼリヤが人気ですね(笑)。フライドポテトを注文したとき、ケチャップ付いてなかったので、店員さんにお願いしました。だけど、何度言っても通じない。「ケチャップ、ください」という簡単な言葉が通じないんです。

 

何度もお願いして、説明してやっと「ああ、ケチャップですね」と言われました。

私の発音はどうやら「カチャップ」に聞こえていたようです。その時気づきました。日本人に日本語を話す場合は、95%日本人のように日本語を話さないと通じないってことを。

 

通常、レストランで何かお願いしたらはっきりと発音が分からなくても「ケチャップ」かなと分かると思いましたし、英語でも「ketchup(ケチャップ)」ですので何で通じないのか本当に不思議でした

 

その後しばらくしてから池袋で「バーガーキング」に行きたくて探していました。交番で日本語で何度も聞いても分からないと言う。やっと通じたとき、「Burgerking」は「バアガアキング」って日本語読みをしないと通じないということに気づきました。「Burgerking」と英語で発音すると通じない。同じ言葉のように見えても、日本語のカタカナ読みに変換する必要があるのです。

 

後から気づいたのですがサウジアラビアにはたくさんの外国人がいます。海外からの労働者は適当にアラビア語を話す人が多いです。だから正しい発音ではなくてもコミュニケーションを取ることに慣れています。だけど日本人は日本人が話す日本語の発音を重視します。それからは一生懸命発音を勉強しました。

 

それは最初は戸惑いますが、外国人にとっては良いかもしれません。カタコトの日本語は通じないので、しっかりと発音を勉強しなきゃと思います。丁寧に発音することを心がけます。もし違っていても、あまり日本人は直してくれません。相手の間違いを面と向かって指摘しないのは、おそらくマナーでしょうか?日本語学校の先生は我々の片言の日本語を理解し、直してくれますが、街中の店員さんには通じないのでそれからずっと日本語は勉強中です(笑)。

 

 

日本での学校生活と仕事のこと

 

日本語学校には2年間通いました。その後と日本の大学で化学を専攻し4年間勉強しました。日本に来る前にサウジアラビアで化学を勉強していて、GPAで優秀な成績をとると奨学金で留学ができる。同じ専攻のほうが理解できると思ったからです。大学では成績はとても重要ですので真面目に勉強しました。

 

大学は入学してからが大変でした。日本語を書くのはとても難しいから、黒板に書かれたものを毎回写真で撮影してから書いていました。当時は手書きで日本語を書いていたけど、最近はスマホがあるからもう日本語を手で書けなくなってきています(笑)。

 

その後大学院に入ったけど途中で辞めました。研究所で働くことは自分には合わないと感じました。2016年頃から旅行会社で仕事を始めました。サウジアラビアからの観光客のエスコートや通訳、日本滞在中のサポートをしたりしました。

とても刺激的で楽しい仕事でしたので、自分にはこのように人と人を繋ぐことをサポートする仕事が合っているのかと思っています。

 

 

Caravan City立ち上げに際して

私の出身のサウジアラビアと日本との距離は時差でいうと6時間でそれほど遠いとは思いませんし、オイル産業など経済面でのつながりはある一方で、文化的なつながりや、人同士の距離はまだ遠いのが現状だと思います。

 

日本に住むことで、違いが多くあるとわかる一方で、共通点もあると感じました。特に親しみやすく誰とでも気軽にコミュニケーションを取るアラブ人は大阪の人々とも似ていると思いました。

 

このCaravan Cityでは、アラブの文化を通して日本とアラブ諸国の心理的な距離を少しでも縮め、日本の方々に少しでもアラブ諸国を身近に感じていただくきっかけづくりを目的としています。

 

このブログでも、文化の違いやあるいは同じ点を比較しながら、サウジアラビアのことアラブ文化のことについてご紹介していきます。聞きたいことなどありましたらご意見いただけるととても嬉しいです!!よろしくお願いします。